太歳星君
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太歳星君

太歳爺 | 歳君 | 太歳大将軍

紹介

毎年、旧暦の年越し前になると、決まって一つのニュースが流れます——「今年はこの干支が太歳(たいさい)にぶつかる!」。すると全台湾の廟の太歳殿の前に、長い行列ができます。これが台湾の人々と太歳星君(たいさいせいくん/太歳爺・値年太歳とも)との年に一度の約束です。太歳はその年の運勢を司る当番の神で、六十柱が六十甲子(ろくじっかんし)に対応して交代します。自分の干支がその年の太歳と相沖(そうちゅう)・相刑(そうけい)の関係にあるのが「犯太歳(はんたいさい/太歳にぶつかる)」。この年は運勢が波立ち、物事がうまく運びにくいと信じられています。そこで「安太歳(あんたいさい)」が台湾でもっとも一般的な年中行事になりました。年の初めに廟で太歳灯(たいさいとう)を一つ灯し、年の暮れにまた戻って「謝太歳(しゃたいさい/お礼参り)」をします。「太歳の頭の上で土を動かしてはならない(太歳頭上不可動土)」——このことわざはとうに宗教の枠を越え、手に負えない力にはむやみに触れるな、という日常語になっています。毎年四つ五つの干支が順番に当たるので、太歳爺の香煙が絶えることはありません。

伝説

太歳信仰の源は、じつは天文学にあります。昔の人は木星(歳星)がおよそ十二年で天球を一周するのを観測し、天球を十二等分して、木星が毎年めぐり通る区画ごとに一柱の太歳神が当番として守る、と考えました——これがのちに六十柱の太歳が交代する完全な制度へと発展し、それぞれの太歳が固有の姓名と職名を持つようになったのです。

民間には、背筋がひやりとする話が伝わっています。昔、迷信を信じない者がいて、よりによって太歳の方角で土を掘り起こしたところ、一塊の肉のかたまりを掘り当てました——それは絶えず生長し、切っても切っても切りきれません。その者は震え上がり、慌てて肉塊を地に埋め戻し、祭壇を設けて拝みました。こうして「太歳の頭の上で土を動かしてはならない」という禁忌が広まったのです。

面白いことに、この話に出てくる「太歳菌」は、自然界に本当に存在します。地中に育つ、見た目が肉塊のような菌類で、昔の人が見て肝を冷やしたのも無理はありません。一方は星空につながり、もう一方は土のなかの謎につながる——太歳は、おそらくもっとも「分野をまたぐ」神様なのです。

参拝作法

「安太歳」はどうするのでしょう。旧暦の年の初め(できれば正月十五日より前)に、廟で名前と生年月日を登録すると、廟側が太歳殿に太歳灯や太歳符(たいさいふ/護符)を安置し、太歳星君に一年の加護を願ってくれます。年の暮れ(およそ旧暦十二月)には忘れずに廟に戻って「謝太歳」をし、一年の加護に感謝して、ひとめぐりを締めくくります。

どんな人が安太歳をするのでしょう。その年に太歳に値(あ)たる・沖する・刑する・破する・害する干支の人——毎年、廟やメディアが名簿を公表します。

太歳にぶつかる年の心得としては、太歳符を身につけ、太歳灯を灯し、引っ越しや転職といった大きな変化はできるだけ先延ばしにして、善行を積むこと。運勢というものは、慎重にすぎて損はありません。

祭日

旧暦正月八日から九日が安太歳のピークです。毎年どの干支が太歳にぶつかるかの発表は、旧正月前の恒例ニュースとなっています。

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