
紹介
土地公(とちこう)から六百元を「借りる」——これが竹山紫南宮(ちくざんしなんぐう)の最も名高い一件です。南投県竹山鎮にある紫南宮は、全台湾で最も著名な「財神廟」で、土地公と財神爺(ざいしんや)を主祀します。信者は土地公から六百元を借りて「銭母(お金の母銭)」とし、財布に入れて金が尽きることなく増え続けるよう願い、翌年もし本当に財を成せば、倍にして返します。旧暦の春節ごとに、発財金を借りる行列は数キロにも連なり、南投県最大の観光の盛事となっています。廟側は香油銭を使ってタケノコ型の「金鶏トイレ」まで建て、全台湾で最も豪華な公衆トイレと称され、思いがけず一風変わった観光スポットにもなっています。
歴史
清の乾隆10年(1745年)、竹山一帯の住民が郷里を守護する土地公を祀る小さな祠を建てました。これが紫南宮の起点です。この小廟の名を全台湾に轟かせたのは、「発財金を借りる」伝統です——土地公から借りた銭母は格別に霊験あらたかとされ、噂が噂を呼んで、信者が全台湾各地から名を慕って訪れ、香火は年ごとに盛んになりました。廟側は信者の寄付を上手に活かして周辺の環境や設備を絶えず改善し、公衆トイレまで金色に輝くほどに建てました。こうして土地公を祀る一つの小さな祠は、南投竹山で最も重要な観光と信仰の中心へと姿を変えたのです。